わが家は節約上手か使い過ぎか 収入・貯蓄・生活費…年代別「お金の最新事情」はナンボ
「働けど働けどなおわが暮らし楽にならざり……」。石川啄木の短歌じゃないけれど、この数年、物価高に直面し生活は苦しくなるばかり。大企業の給与は上がっているらしいが、庶民の実感は薄い。お金の最新事情を大調査してみた。
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やっぱりね……という統計がある。今月9日に発表された厚労省の「毎月勤労統計調査」(3月分速報)。実質賃金が24カ月連続でマイナスとなったのだ。過去最長となる不名誉な記録で、円安による輸入物価上昇の影響が大きい。
実質賃金とは、実際に受け取った収入(名目賃金)から物価上昇分を除いたもので、物価上昇(もしくは下落)の影響を考慮した数値。収入が3%アップしても、物価が5%アップしたら実質賃金はマイナスになる。
平たくいえば、給与はちょっぴり増えたけど肉や野菜など食品の値段はもっと上がっているので、生活は苦しくなるばかり……。それが24カ月(2年間)も続いているというわけ。
「ウチの旦那の会社は業績が悪いらしく、給与は増えるどころか減っています。そこに物価上昇が直撃だからたまったもんじゃありません。毎日、夜の8時半過ぎに近所の食品スーパーに行って、30%引きや半額シールが貼ってある総菜や肉、魚、野菜を探しています。翌日の食事分です」(50代後半の主婦)