春キャベツが1玉1000円超えも…価格高騰のカラクリと異常事態の行方
■ラーメン、ギョーザ、とんかつを扱うお店は悲鳴
豊洲市場の関係者は「取引先の飲食店は悲鳴を上げている」と、こう言う。
「一般家庭なら、値段が高ければ買わなければいい。でも、外食産業、特にラーメン、ギョーザ、とんかつを扱うお店では、キャベツはなくてはならない食材。高くても買わざるを得ず、どこも大変な思いをして仕入れているようです」
高騰は今がピークのようだ。
「5月からは茨城県産キャベツの出荷が増え、夏に向けては長野県や群馬県など、標高の高い地域に産地が切り替わります。6月中旬にはだいぶ、価格が落ち着くとみていいでしょう」(園芸作物課)
ただ、こんな心配な話も。スイカの産地、神奈川県などではキャベツの収穫が遅れると、スイカの植え付けもその分遅れ、栽培に影響が出るようだ。