警察官のせいでヒアリに顔を300カ所も噛まれた! 米テキサス州で大騒動に
米テキサス州の女性が交通違反と逃亡の容疑で逮捕された際、顔から首にかけて約300カ所もヒアリに噛まれたとして警察を訴えた裁判が注目を集めている。
同州サンタフェに住むテイラー・ロジャースさんが2021年8月、息子を小学校まで車で送った時のこと。テイラーさんは一方通行を逆走し、サンタフェ独立学区警察の警察官に止められた。無視して行こうとしたが制止され、車から出されたテイラーさんは芝生の上でうつぶせにされ、後ろ手に手錠を。その際、顔面がヒアリの巣に押しつけられたのだ。
同警察が公表したボディーカム映像には、テイラーさんが屈強な男性警察官に地面に押しつけられ、「顔をアリに噛まれている、助けて!」と痛みのあまり絶叫し、もがく様子が写っている。
テイラーさんは逮捕された後、2日間、拘束された。その間、ヒアリに噛まれた激痛に苦しんだが、まったく治療してもらえなかったという。
確かに、写真を見ただけでも痛々しい。
テイラーさんは逮捕容疑は認めたが、警察官の行動は「過剰な力の行使」であり、そのせいで心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいるとし、市民権侵害などで警察を訴え、損害賠償を求めている。
警察は「正当な逮捕で、警察官の行動に落ち度はなかった」とし、両者の主張は真っ向から対立している。陪審裁判は来年開かれる予定だ。