葛西臨海水族園改修問題「水辺の自然」エリア最後の日…記者が感じた自然へのリスペクト欠如

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小池都知事は「エコ」を歌いながら木々を伐採

 かつて大規模開発のために環境汚染が進んだ葛西の海。再生された豊かな自然は歴史的にも重要な意義を持つ。しかし、小池都知事は「エコ」をうたいながらも貴重な木々を伐採し、全く別のものにつくりかえてしまう。こんなことが許されるのか。建築エコノミストの森山高至氏はこう話す。

「伐採によって失われるのは樹木だけではない。東京都から自然が失われる中で、緑を回復しようとする考えや人々の努力が否定されるのです。一部エリアの話だからと伐採を容認してしまえば、悪しき前例となり連鎖してしまいかねません」

 改修計画からは自然を取り戻そうとした先人へのリスペクトは感じられない。 

(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ

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