小池陣営は“ステルス作戦”徹底か…前代未聞「会いに行けない百合子」vs「街に出る蓮舫」の行方

公開日: 更新日:

 事実上の与野党対決となった都知事選が20日、告示された。7月7日の投開票まで17日間の首都決戦が始まった。立候補したのは過去最多の56人。おのおの青空の下で第一声をあげる中、小池百合子知事(71)は選挙事務所の一室で異例のスタートを切った。批判から逃げる「ステルス作戦」を徹底するとみられ、有権者に直接訴える蓮舫前参院議員(56)とは対照的。「会いに行けない百合子」は「街に出る蓮舫」にひと泡吹かせられそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 小池知事が第一声をあげたのは、新宿に開いた40平方メートルほどの選挙事務所の一室。報道陣の入場は先着順で、あふれたメディアは別室に設置されたモニターで中継を眺めさせられた。現職の選挙戦では前代未聞だ。

 メイン会場で子連れの女性ら約30人の支援者がスタンバイする中、小池知事はほぼ予定通りに登場。満面に笑みをたたえていたが、女帝のまがまがしい気に触れてしまったのか、キッズが次々に泣き声を上げる異様な雰囲気に包まれた。幸先が悪い。

 コロナ禍はとうに明けたのに、なぜひきこもるのか。小池知事は屋内を選んだ理由に4月の衆院東京15区補選で妨害されたことを挙げ、「(補選の)第一声はあまりにもプレッシャーが大きかった。今回は大丈夫かという不安を抱いた」と釈明。「公務が多忙なことも影響した」(小池側近)ともいうが、しょせん言い訳だ。

「街宣すれば、学歴詐称疑惑や明治神宮外苑の樹木伐採問題などについてヤジを飛ばされかねません。ムキになった小池さんが失言するリスクがある。だったら、なるべく外に出ず、ステルスに徹した方がいいというわけです」(都政関係者)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  3. 3

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  4. 4

    吉村知事の肝いり「空飛ぶクルマ」商用運航“完全消滅”…大阪万博いよいよ見どころなし

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7

    大谷ファンの審判は数多い あいさつ欠かさず、塁上での談笑や握手で懐柔されている

  3. 8

    小泉進次郎の“麻生詣で”にSNSでは落胆の声が急拡散…「古い自民党と決別する」はどうなった?

  4. 9

    ドジャース地区連覇なら大谷は「強制休養」の可能性…個人記録より“チーム世界一”が最優先

  5. 10

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ