クレカ不正入手詐欺の夫婦が再逮捕…見えてくる警察「トクリュウ」対策の今後の方向性

公開日: 更新日:

 コーヒーチェーン店で「ぶつかった」などと相手に因縁をつけ、提示させた身分証を基に不正にクレジットカードを入手。スマートフォンを購入していた夫婦が詐欺容疑で再逮捕されたことを26日発行の日刊ゲンダイで報じたが、この再逮捕には、警察当局の「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」対策への今後の方向性が垣間見える。

「夫婦は今月3日にも『車に石が当たった』などとして相手に言いがかりをつけ、提示させた運転免許証の画像データなどを基に不正にクレジットカードを作成。スマホなどの不正購入を繰り返したとして詐欺容疑などで逮捕されていました。今回、警察が夫婦を再逮捕した背景には、こうした本人確認の甘さをついたトクリュウがらみの犯罪を徹底的につぶしていく布石があると思われます」(社会部記者)

「トクリュウ」などの関与が疑われる特殊詐欺の被害は年々増加傾向にあり、今年上半期の被害額は約230億円にも上っている。

■特殊詐欺“根絶”へ

「今年8月には約400枚の偽造運転免許証を悪用し、不正に銀行口座を開設。口座に紐づけたクレジットカードでスマホや日用品などの詐取を繰り返していたグループが逮捕されています。グループは写真やデータのスキャンのみで本人確認が行えるネット銀行などの簡素化された手続きに付けこみ、不正にクレジットカードを入手していました。そうした特殊詐欺を根絶するためにも、警察は銀行口座開設やクレジットカード入会時の審査などを厳格化していく方針のようです」(同前)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…