“空き家”本人確認の脆弱さを利用し犯行繰り返す…「トクリュウ」クレカ詐欺の巧妙手口
福岡・愛知両県警の合同捜査本部は6日、偽造運転免許証で不正に取得したクレジットカードを利用してスマホや日用品などを購入し、転売益を得ていたとして有印公文書偽造、詐欺容疑などで12人の「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」を逮捕したと発表した。グループのメンバーは20~30代と若く、クレジットカードの受け取りは“空き家”を利用するなど巧妙な手口だった。
「グループは“内勤”と呼ばれる運転免許証の偽造や指示役と、“外回り”と呼ばれるクレジットカードや荷物の受け取り役に分担されており、昨年4月ごろから犯行を繰り返していました。内勤役は偽造した運転免許証で不正に銀行口座を開設。口座に紐づけたクレジットカードでスマホや日用品などの詐取を繰り返していました」(捜査関係者)
グループが偽造した実在しない人物の氏名、生年月日を記載した運転免許証は約400枚。配達員や買い取り店に不審がられないために、写真だけは“外回り役”のモノが使用されていたというが、住所は不動産業者らが利用する専用のサイトで見つけた“空き家”のものだった。