英4歳児が裁判所判断で生命維持装置を外されたが…奇跡の自力回復に判事も「驚くべきこと」
英高等裁判所は今年1月、4歳の男児の生命維持装置のスイッチを切る判断を下した。ところがすぐに死亡すると見られていた男児は、なんと自力呼吸を始めるなどして回復! まだ健康に問題があるものの、先日、退院して自宅に戻ったという。
個人情報保護の観点から裁判記録で「N・R」と呼ばれた男児は、生まれながら脳に重度の異常があり、健康状態が悪化して生命維持装置でかろうじて命をつないでいた。
装置を外すという裁判所の決定は、「現在の医療技術ではNちゃんを治療する方法はなく、装置を外すことが本人と両親にとって最善だ」とする医師の見解を受けて下された。
判断を下したプール判事はこの“奇跡”に関してこう語った。
「Nちゃんが抱える状況や、彼の両親が経験している感情的な苦悩を軽視するつもりはありませんが、Nちゃんが予想を覆し、継続的な生命維持装置の使用を必要としなくなり、両親の愛情あふれるケアのもと、自宅に戻れるようになったことは驚くべきことだと思います」