他方、日本はどうか。テレビの街頭インタビューでは「年金が足りない」という声を耳にするが、条件があえば「シルバー人材センター」などが仕事を紹介するなど、社会も高齢者の就業を支援している。日本政府はこれまでも、企業に対し定年退職者の就業機会を確保させるための措置を講じるなどして、一定の成果を収めてきた。また根底には、多くの高齢者の「社会の役に立ちたい」という気持ちもあった。
中国人の目に映る「かわいそうな日本の老人」だが、その勤労精神や社会制度を含めて、いずれ日本が“手本”と化す日が来るだろう。 (つづく)