(87)アクアのコインランドリーはファインバブルを採用…無洗剤洗濯の実現に期待
アクアは三洋時代から洗濯に強く、コインランドリーでも多く利用されていました。業務用は汚れが落ちなければ、客からきついクレームが入るため、洗浄力の高い洗濯機を作ります。ただ、洗濯汚れの落ち具合は、「衣の種類」、pHなどの「水質」「水温」「洗剤」「洗濯機」に「汚れの質」を加えた6つの要素で決まるため、絶対の技術はありません。
切り札は「オゾン水」でした。高い洗浄力を誇りましたが、値が張る上、高濃度オゾンは有毒でもあり、特に海外メーカーは使うこと自体を嫌います。今ではオゾンの高活性を使って汚れを落とす製品はありません。
それで採用されたのが、ファインバブルなのです。ファインバブルは新しい分野であり、学会ができて十数年。すでに東芝の洗濯機に導入されていますが、「泡サイズ」や「泡濃度」などの条件開示はまだされていません。
アクアは、今回、ファインバブルを長年研究・開発してきたサイエンス社とタッグを組みました。ファインバブルの作り方が東芝と異なり、効果の高まりが期待されています。結果が良ければ、民生用にも展開されるでしょう。