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重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

非鉄大手のJX金属が来年上場へ…ENEOSからの“親離れ”で生じる財務の不安

公開日: 更新日:

 社内では安堵や期待、不安など複雑な感情が交錯しているらしい。石油元売りトップ、ENEOSホールディングス(HD)の完全子会社で非鉄大手のJX金属が東京証券取引所への上場申請に踏み切った。

 順調に審査が進めば2025年3~4月にもIPO(新規株式公開)が実現する見通し。時価総額は7000億円を超えるとみられ、今月23日に上場予定の東京メトロ(東京地下鉄、時価総額約7000億円弱)を上回る大型上場となる。

 ENEOSHDは保有JX金属株の50%超を放出する見込み。JX金属は持ち分法適用会社となってひとまず“親元”を離れる。

 親会社は買収した再生可能エネルギー専業のジャパン・リニューアブル・エナジー会長も含め、22年から3年連続で経営トップが女性に対する「ハレンチ行為」で辞任・解任されるなど不祥事を連発してきた。業界内では「再生不能エネルギー会社」といったヤユも飛び交っているほど。JX金属もそうした風評被害の渦中に巻き込まれてきただけに「これでようやくイメージ刷新へのスタートが切れる」と胸をなで下ろす社員も少なくない。

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