「日鉄物産システム建築」の工法に注目集まる これなら大阪万博の建設コストを安くできる?
建築費の高騰を受け、開催が不安視されている大阪万博。そんな中、建築コストを25%も抑えることができる「システム建築」という工法に注目が集まっている。
日鉄物産システム建築は、国内4500棟の工場や倉庫などの建築を手がけ、日本製鉄グループという強みを生かし、資材不足にも安定供給を実現している企業だ。さて、このシステム建築だが、どのようにしてコストダウンを図っているのか?
「柱の間隔を均等にするなど部材の寸法を統一して、工場での製作比率を高め、現場施工を省力化することで安く建てることができます。また、決まった形の建物しかできないわけではなく、スーツで言えば、フルオーダーでもレディーメード(既製品)でもない、イージーオーダーのイメージです」(同社担当者)
工場で製作する部材の割合が高いため、工期も短縮できるのだという。また、職人の数も少なくて済むので、人手不足の影響も受けにくい。
では、どのような建物が対象となるのか?
「2000~5000平方メートルくらいの規模の倉庫や工場・店舗を建てたい建築主さまからのお問い合わせが多いです。当社では、コストメリットが高い平屋専用のTiO(ティオ)、2階建て・大規模建物も可能なNEO(ネオ)、多様なニーズに適応する自由度の高いTREO(トレオ)の3商品を展開しています。全ての商品に基礎システムを用意しており、さまざまな地盤に対応ができるのが、他のメーカーとの大きな違いになります」(前出の担当者)