著者のコラム一覧
小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

どうする? 京葉線の通勤快速問題…喜勢陽一氏がJR東日本新社長に就任早々直面

公開日: 更新日:

 JR東日本は1月17日、取締役会を開き、4月1日付で深沢祐二社長が代表権のない会長に就き、後任社長に喜勢陽一副社長が昇格する人事を発表した。また、冨田哲郎取締役会長は相談役に退く。

 社長に就任する喜勢氏は平成元年に入社し、現在59歳。民営化後に入社した社員がJR東日本の社長に就任するのは初めてとなる。

 喜勢氏は人事部長や総合企画本部長を歴任し、鉄道以外の事業の強化などを掲げた経営ビジョンの策定を進めたほか、現在は東京・港区の「高輪ゲートウェイ駅」周辺の再開発などを担当している。「喜勢氏は早くから次期社長の呼び声が高かったエース級の人材」(メガバンク幹部)とされる。

 喜勢氏は就任会見で、「新型コロナの感染拡大を経て、お客さまの価値観が変わっている。人口減少で厳しい事業環境が続く中、社員と一緒に会社の事業構造を変革し、レベルアップさせていく」と述べた。

 新社長となる喜勢氏が就任早々に直面するのが、ドル箱の首都圏、JR京葉線(東京-蘇我)での通勤快速問題だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」