どうする? 京葉線の通勤快速問題…喜勢陽一氏がJR東日本新社長に就任早々直面
■ダイヤ改正問題は「第2幕」に
JR東日本は当初、同路線での通勤快速や快速を朝と夕方以降の時間帯で取りやめ、各駅停車に変更することを決めた(同区間の通勤快速は蘇我-新木場間はノンストップで運行されている)。しかし、これに千葉県の熊谷俊人知事や神谷俊一・千葉市長など沿線の自治体トップや地域住民が猛烈に反発。とうとうJR東日本は各駅停車化する予定だった朝の上り快速を3月16日のダイヤ改正以降も維持する修正に追い込まれた。異例の方針転換だが、千葉市や県、沿線自治体はなお「内容が不十分」と反発しており、ダイヤ改正問題は「第2幕」に突入している。
当初のダイヤ改正案では蘇我-東京間の所要時間が十数分延びる一方、通勤快速や快速が止まらない幕張豊砂など7駅は各駅停車の本数が増える計画であった。しかし、反対を受け、今後も快速は外房線上総一ノ宮6時3分発東京7時25分着、内房線君津6時12分発東京7時35分着の2本を維持することになった。JR東日本千葉支社の土沢支社長は「お客さまの利用状況などを踏まえ柔軟に検討していく」と述べ、3月以降のさらなる修正に含みを持たせている。