自民・下村博文氏「裏金政倫審」出席“匂わせ”の狙い “宿敵”森喜朗元総理を国会に引きずり出せるか
■安倍派のキックバックは、森氏が会長を務めた時代から始まったとの指摘も
目立つのは《宿敵・森喜朗元首相を国会に引っ張り出すのが狙い》《森さんの名前を連発して国会で参考人招致や証人喚問させたいと考えているのではないか》といった声だ。
森、下村の両氏は、2021年開催の東京五輪・パラリンピックのメーン会場となった新国立競技場の建設見直し騒動を巡って関係がこじれ、以来、政界では不仲説が絶えない。下村氏は2023年9月に出演したネット番組で派閥幹部を外れた経緯に触れた際、「ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と森氏を強烈に批判。一方、森氏は地元の北國新聞の連載「総理が語る」で、下村氏が森氏に対して「何とか私を(派閥)会長に」と言って土下座したこと(後に下村氏は事実関係を否定)を“暴露”するなど、今や一触即発の様相を呈している。
安倍派のキックバックは、森氏が会長を務めた時代から始まったとの指摘もあり、1日の政倫審でも、西村康稔・前経産相(61)は「森元総理が関与したという話は聞いていないが、もし疑念が生じるのであれば(安倍派の)幹部が確認しても『口裏を合わせた』と言われるので、第三者が確認するのがいいのではないか」と説明。