強気相場ついに868円安の大暴落…株安の原因「円高」は今後1ドル=130円台、株価2万8000円の悪夢も
はたして、株安を引き起こした「円高」は、どこまで進むのか。大和証券は、2024年10~12月は「130円」と予測している。1ドル=130円は、ちょうど1年前、2023年1~3月ごろの水準だ。その頃、日経平均株価は2万8000円前後だった。
■バイデン大統領がFRBに“利下げ圧力”
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「マーケットの期待と現実にズレが生じた時、為替は大きく動く可能性があります。米FRBに対してマーケットは『急激な利下げはしないはず』と期待しています。しかし、11月に大統領選を控えたバイデン大統領は、株高と好景気を演出するために、FRBに対して“利下げ圧力”をかけ始めています。FRBが利下げに動けば、当然ドル安・円高になります。また、マーケットは日銀に対して『マイナス金利は解除しても、ゼロ金利はつづけるはず』と期待しています。しかし、日銀内部には金利ゼロではなく、金利0.5%を目指す動きがあります。日銀が金利を上げれば、当然、円高・ドル安になる。マーケットの思惑以上に日米の金利差が縮まれば、1ドル=130円まで円高が進んでもおかしくありません」
株価も為替も1年前に戻ることもあり得る――。個人投資家は、そこまで想定した方がいいかも知れない。
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