小林製薬「紅麹」関連商品の自主回収続々…“寝耳に水”の取引先から噴出する怨嗟の声

公開日: 更新日:

「22日夜に聞き、驚いて社内で協議を行い、翌朝、取引先に文書と電話で連絡を入れ、売り場から撤去してもらうよう頼みました」というのは、小売店に「豆腐よう」を卸す「海洋食品」(沖縄県浦添市)の営業担当者。

「26日に小林製薬から『サプリに入っている紅麹とは別の紅麹です』と説明があり、得意先に連絡し、HPにその旨を掲載しました。といっても再販のめどは立たず、今後の小林製薬との取引はやめるつもりですが、別の業者が見つかったわけでもなく、再び販売するとなると時間もかかります。小林製薬からの連絡が遅く、こちらも慌てましたし、得意先にも迷惑をかけました。返品、回収品の費用については請求します。今後、風評被害もあると思います」

■取引停止「宣言」も相次ぎ…

 小林製薬の対応について「話になりません」とカンカンなのは、岡山県備前市のみそ醸造元「馬場商店」の副社長だ。

「遅いのもそうですが、小林製薬から直接、連絡もなく、商社に確認しても明確な回答が得られません。問題が起きているのはサプリですが、お客さまは紅麹そのものが悪いと思っている。こちらもお客さまにはっきり回答ができない。うやむやな状態で『ご使用を控えていただいて、返品、返金の処理をさせていただきます』としか説明できません。そこが一番困っています。紅麹を使用していない他の商品が売れなくなるリスクもあり、かなりの損害です。『紅麹みそ』はうちの社長が長年かけて開発した商品なので、残念というか、怒り心頭です。紅麹については、今の状態で使用するのは無理でしょう。たとえ騒動が収まったとしても、安全だからといって再び商品化したら、企業としての姿勢が問われると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    石破首相「トランプ関税」日米交渉へ怪しすぎる本気度…外務省の具申に「アベ案件だろ」と吐き捨て

  2. 2

    公明が自民に提案…物価高対策に「マイナポイント」活用案で国民の怒りに“火に油”

  3. 3

    関税交渉で日本が持参した危険な「お土産」か…米国債追加購入の無間地獄シナリオ

  4. 4

    大阪万博会場の“爆発”リスクはやっぱりヤバい…高濃度メタンガス問題に国や府は安全強調も、識者が疑問符

  5. 5

    農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ

  1. 6

    「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

  2. 7

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  3. 8

    立憲で急浮上の経済政策「馬淵案」に“一石三鳥”の可能性 トランプ関税めぐる交渉では日本の武器にも

  4. 9

    石破政権vsトランプ関税は早くも「負け戦」確定か…交渉前から“お人よし”でカードを1枚失う

  5. 10

    銀行vs証券のファイアウオール規制緩和は第2幕へ…全銀協会長・半沢淳一氏が意欲

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ