いなば食品が転職希望者の情報入手を否定も…「事実誤認」の不可解とテレビ業界の沈黙
「事実無根」ではなく「事実誤認」というのがよく分からない。
「ちゅ~る、ちゅ~る、CIAOチュ~ル」のCMでお馴染みの缶詰大手「いなば食品」(静岡市)を巡り、「週刊文春」が人材情報サービス大手「マイナビ」(東京)が「いなば食品」に対し、同社に在籍する社員の転職登録情報を伝えていた疑惑などについて報じていた問題。記事によると、「いなば食品」の社長が転職希望者に対して恫喝めいたメールを送り、そこには「マイナビから聞いてんだぞ」などと記されていたという。
これに対しマイナビは、「当社がいなば食品様に対して、在籍社員の転職情報サイトへの登録状況をお話ししたという事実は一切ございません」とする声明を発表。「いなば食品」も3日、公式サイトで「一部報道に関するお詫び」と題した声明を出し、こう記した。
「この度、一部報道において、株式会社マイナビ様から情報を入手したかのように記載された社内メールが弊社内にて送信されたとの報道がございました。しかしながら、弊社が株式会社マイナビ様から情報を入手した事実はなく、ひとえに弊社の事実誤認であることが判明いたしました。株式会社マイナビ様及び社内外の皆様に、ご迷惑とご不快をお掛けいたしましたこと、誠に申し訳なく謹んで心よりお詫び申し上げます」