メキシコ投資に米ウォール街も熱視線…手軽な投資信託が好成績をあげている

公開日: 更新日:

 企業によるメキシコへの直接投資が増加している。コロナ禍に突入した2020年以降、3年連続で最高額を更新した。ジェトロによると、23年の日本からメキシコへの投資額は前年比約61%増となり、米国、スペイン、カナダに次ぐ4番目となったという。

■国際サプライチェーンの再編の勝ち組に

 背景にあるのは、「ニアショアリング」だ。解決が見えない米中対立が続く中で、米国の近くに生産拠点を移す企業が増えている。外務省によると、23年の米国の輸入相手国では、中国が3位に順位を落とし、代わりにメキシコがトップになっている。コロナ禍で混乱した国際サプライチェーンの再編が進み、その勝ち組がメキシコになっているようだ。

 1月のブルームバーグの記事によると、ウォール街もメキシコに熱視線を送っているという。バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス・グループがそろって24年の投資銀行収入が急増すると予測している。

 となればメキシコへの投資を検討したくなるところだが、手軽に投資できるのはETFだ。「iシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF」(EWW)は、メキシコの株価指数に連動する商品。ネット証券で購入できる。メキシコの株価は6月に行われた大統領選の影響で下がっていたが、いまは回復しつつある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  2. 2

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

  3. 3

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  4. 4

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  5. 5

    喫茶店の倒産が過去最多ペースに…昭和レトロブームでも存在意義薄れ、勝てる要素なし

  1. 6

    大阪万博「ガス引火」の懸念は消えず 西ゲート付近喫煙所は設置断念も、たばこポイ捨てで…専門家が警鐘

  2. 7

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧

  3. 8

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  4. 9

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  5. 10

    石破首相が商品券10万円で「ハンカチや菓子でも買ってね」の仰天答弁…SNSでは《うまい棒なら6600本以上》と呆れる声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  2. 2

    “レジェンドアナ”近藤サトが明かしたフジテレビアナウンス室の実態

  3. 3

    「おむすび」は朝ドラ歴代ワースト視聴率濃厚…NHKは橋本環奈で何を見誤ったのか?

  4. 4

    江頭2:50は収録の休憩中「僕なんかがゲストですいません」と客席に頭を下げていた

  5. 5

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  1. 6

    <第5回>大谷の父母「馴れ初め」は?直々に語られたエピソード「当時、僕は入社2年目で…」

  2. 7

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  3. 8

    江頭2:50が中居正広氏から“バイトCMの顔”を奪取!スポンサーからは絶大支持も地上波が敬遠するワケ

  4. 9

    窪田正孝の"スピ化"は妻か友人の影響か? 《やつれすぎてないか?》とファンやきもき

  5. 10

    Snow Man体調不安説浮上で初の国立ライブに暗雲…ささやかれる旧ジャニーズからの悪しき「働き過ぎ文化」の影響