河野太郎氏の「突破力」自民党内で炸裂か…総裁選出馬会見でブチ上げ「裏金返納」発言で波紋
だが、この「裏金返納」には早速、党内で反発の声が上がった。
二階派(志師会)幹部だった武田良太元総務相(56)は26日配信のネット番組で、河野発言に露骨に不快感を示し、「一事不再理という言葉があるように、党紀委員会で決定された処分を再度新しい組織にかけるべきではない(略)ずっとこの問題をやっていれば国益になるかといえば私はそうは思わない」などと持論を展開。
裏金事件の“震源地”となった最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)の衛藤征士郎元衆院副議長(83)も27日、「返せという考えは、我々としては理解できない。あまりにも唐突なご発言だとみんな思うんじゃないか。河野さんから説明してもらわないと」とカンカンだ。
茂木敏充幹事長(68)も同日の会見で、「(今年)6月の政治資金規正法改正で、不記載収入を国庫に納付できる特例が新設されたが、過去に遡及するのはなかなか難しい。立法趣旨も踏まえ、対応を検討していく必要がある」とやんわり返納を否定していた。
だが、こうした裏金返納に後ろ向きな態度を示す自民党国会議員に対し、SNS上では《返納すればオシマイというワケではないないが、それすら嫌がるとは。反省ゼロだな》《河野大臣は総裁=首相にふさわしくないが、裏金事件に切り込んだことは評価したい。裏金議員はカネを返すことすら拒否するのか》《自分たちに都合のいいザル法を作りながら、「遡及が難しい」とは舐めているな》などと、あらためて批判的な投稿が続出する事態となった。