政権交代が起きた09年はどうか。経団連は「現時点では十分は評価ができない」と、5段階評価をしなかった。民主党には「リーダーシップ」を、自民党には「健全野党として積極的な役割を」などと当たり障りのないコメントをしただけだった。
翌10年には、経団連は政策評価を廃止し、企業・団体献金への関与をやめた。会長はキヤノンの御手洗冨士夫。記者会見で言った。
「従来の政策評価は硬直的で柔軟性に欠けた。長い間、自民党政権で、与党に評価が傾いてきた。今までのシステムでは実用性がないと気づいた」
結局、自民党に献金するための出来レースだったのではないのか。 (敬称略、つづく)