道頓堀ラーメン店“切られた竜のシッポ”がカニの“ハサミ”に…看板会社社長が仕掛けたオロモいコラボ
隣接する土地所有者との間で、立体看板の竜の“尾の部分”がはみ出していることが訴訟となり、8月に竜の“しっぽ”の切断を余儀なくされた大阪・道頓堀の「金龍ラーメン」。切断後にしっぽは金龍ラーメンで保管していたそうだが、17日、意外な形で復活した。
「しっぽの部分を切断した後、会社にも有効利用に関してのアイデアがいろいろ寄せられていました。そんな中、金龍さんと同じくウチの顧客だった『かに源』さんとお話ししていた時に、竜の尾のことが話題になったんです」(金龍の立体看板を制作した「ポップ工芸」社長・中村健一郎氏)
その名の通り、カニ料理をメインとした「かに源」は金龍ラーメンから約15メートル離れた場所にあり、道頓堀のご近所さん。「かに源」の立て看板の制作もポップ工芸が請け負っていた。
「それで、僕がカニのハサミに尾を持たせたらオモロイんとちゃいますか? って提案したんです。『かに源』さんもかねてミナミを活性化させることに熱意を持っていましたから、“ぜひぜひ”と。それで金龍さん、かに源さんの両方を知るウチの会社が橋渡しをさせていただいたんです」
そのような過程を経て実現した“竜のしっぽ”と“カニ”の夢のコラボは、お披露目そうそう話題を集め、通行する客らの目を楽しませている。「かに源」の武田源社長は能登半島の出身。10月10日までのコラボ期間中には、金龍ラーメンとともに「能登震災被災地募金運動」を行うという。