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渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

コロナでまた犠牲に…大企業は非正規社員を切っても、自民党を切ることはない

公開日: 更新日:

 8年後の20年、コロナパンデミックが起きた。企業にとっての雇用の調整弁として、非正規労働者が先に切られていった。自民党が法改正を骨抜きにしたことにより、リーマン・ショックの時と同じことが繰り返されたのだ。

 20年の自民党への献金額トップ3は、1位がトヨタの6440万円、2位が日立製作所の5000万円、3位がキヤノンの4000万円だった。いずれも、経団連の会長を出している。トヨタは奥田碩が02~06年、キヤノンの御手洗冨士夫が06~10年、日立製作所の中西宏明が18~21年に務めた。

 非正規労働者が失業し生計のめどが立たない中、大企業はいつものように自民党への献金をしていたわけだ。兆円規模の売り上げがある大企業にとって、金額は微々たるものだし、自民党はホイホイと言うことを聞く。安い買い物だ。非正規は切っても、自民党を切ることはない。=敬称略(おわり)

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