国税が摘発した女性向け派遣風俗店「東京秘密基地」の怪しい信用情報
女性向け派遣型風俗店の創業者の男性(41)と、店舗の運営会社「HKC」(東京都港区)が、東京国税局から計約3億円の所得隠しを指摘されていたことが明らかになった。
男性は2017年の創業以降、22年までの6年間にわたり、店の売り上げを除外するなどして個人の所得を圧縮。追徴税額は、所得税と法人税に重加算税などを含め計約1億5000万円とみられる。同社は「国税局の指摘に従い、修正申告と納付を済ませた」としている。
「HKC」は「東京秘密基地」などの店名で女性向け派遣型風俗店を運営。顧客にサービスを提供する店員の男性は「セラピスト」と呼ばれている。同国税局は複数の店員についても調査を行い、税務申告をしていなかったとして所得税を追徴課税した。
同社の企業サイトには、「東京秘密基地 創業者の和宮良摂(わくらおさむ)です」と、写真入りで紹介されている。
和宮良氏は創業の動機を「“男性にはあるのに、なぜ女性にはないのだろう”。そんな世の多くの女性の密かな思いを形にしたのが、この東京秘密基地です」とうたっている。