国税が摘発した女性向け派遣風俗店「東京秘密基地」の怪しい信用情報
その上で、「“誰にも言えない秘密ってありますよね?”その秘密は、性的な欲求だけではなく、恋愛やパートナーとのセックスレスに悩んでいたり、男性経験が少なかったり、コンプレックスを抱えていたりと人それぞれだと思います。そんな女性たちが“心を解放をできる場所”“女性のオアシス”として多くの方にご利用していただきたいという強い想いがあります」と熱く語っている。企業サイトには、サービスを提供する男性セラピストの人気ランキングが顔写真入りで紹介されている。
だが、信用情報によれば、同社のルーツは風俗店ではない。「HKCは、20年7月に資本金100万円で創業されており、事業内容は、映画製作、ウェブデザインの企画・制作、映像作品に係る企画業務で、代表者は和宮良氏とは別名のA氏となっている」(大手信用情報機関幹部)というのだ。
また、運営している「東京秘密基地」についても、「東京秘密基地合同会社と同名の会社が千葉県市川市に資本金300万円で登記されている。2015年10月の創業で、事業内容は、デジタルコンテンツや映像作品の企画・制作・配信で、こちらも和宮良氏とは別名のT氏が代表となっている」(同)という。
一般的に合同会社は不動産投資やプロジェクトの特別会社として使われる会社形態で、監査の必要もなく、情報開示が限定的だ。まさに「秘密基地」のようだ。