りらいぶ 佐々木貴史社長(1)20歳が起業家としての原点

公開日: 更新日:

「将棋とコンピューターのプログラミングは思考方法が似ている」と佐々木氏は言う。その技術も将棋同様、独学で学び、2年後には「情報処理2種」の国家資格を取得するまでになる。この資格をひっさげ、池袋のコンピューター会社に就職。先行きの見えない生活からようやく脱却できることになった。

 コンピューター会社ですぐに佐々木氏は頼られる存在になる。勉強もさらに続け、1種資格も取得した。そうすると、ますます仕事が増えていく。コンピューターなら病弱でも仕事ができると考えていたが、実際にはコンピューターによって健康が蝕まれていった。

 やむなく佐々木氏は1986年、25歳の時に実家のある仙台に帰郷した。

「幸いだったのは、元の会社が下請けとして使ってくれたこと」

 こうして独立した佐々木氏だが、その後、徐々に仕事が増えたため、88年に社員を雇って有限会社を設立した。起業のスタートだった。 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    不二家、コージーコーナーも苦戦…街からケーキ屋が減っているワケ

  2. 2

    兵庫県知事選で公選法違反疑惑…雲隠れのPR会社女性社長は今何を?斎藤元彦氏まさかの再選から2カ月

  3. 3

    急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に

  4. 4

    北陸新幹線の大阪延伸は大混乱の極み…京都の仏教会も「千年の愚行」と一喝

  5. 5

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

  1. 6

    東京女子医大元理事長・岩本絹子容疑者の“守銭奴”ぶり…自宅に現金1.5億円、金塊2キロ、ブランド品の山

  2. 7

    「東京女子医大のプーチン」資金還流の手口とカネへの異様な執着心…元理事長宅に4億円の現金と金塊を保管

  3. 8

    NYダウのバブル崩壊が迫っているのか? アメリカ長期金利が急上昇の不気味

  4. 9

    裏金3500万円で職員略式起訴、「都議会自民党」解散で自民は都議選“死屍累々”…ほくそ笑む小池・石丸・玉木

  5. 10

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言