りらいぶ 佐々木貴史社長(1)20歳が起業家としての原点

公開日: 更新日:

 生まれは福島県郡山市だが、国鉄職員だった父の転勤で引っ越しを繰り返した。幼い頃は病弱で学校も休みがち。高校も出席日数ぎりぎりで卒業した。そんな体調のため進学もできず、療養しながら、国鉄を辞めて独立した父の事業を手伝うしかなかった。しかし、その事業もうまくいっておらず、窮乏生活が続いていた。

「その頃の僕には夢も希望もなかった」

 そんな佐々木氏だったが、神様はひとつだけプレゼントをくれた。それが、一人で学ぶ能力だった。

 学校にもあまり行けなかったため友人もいない。そんな佐々木氏の遊び道具が将棋だった。もちろん、相手はいない。しかし、独学で将棋を学ぶうちに棋力は上がり、アマチュア3段を取るまでになった。そしてこの能力は、その後も存分に発揮されることになる。

 起業家としての原点は20歳の時に遡る。父の手伝いのついでに上京した佐々木氏は秋葉原の電気街で、黎明期のパソコンに出合う。パソコンを使った仕事なら病弱でも、そして一人でもできる、そうすれば今の生活から脱却できる、と考えた佐々木氏はなけなしのお金をはたき、8万円で中古パソコンを購入する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚

  2. 2

    自民・稲田朋美氏「安倍派5人衆」をヤリ玉に痛烈批判!裏金政倫審で意趣返し、“犬猿の仲”に矛先

  3. 3

    犯罪成立の公算大? 疑惑の兵庫県知事選、斎藤元彦知事×メルチュ折田社長×立花孝志氏に迫る“立件Xデー”

  4. 4

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 5

    大阪万博のシンボルにくすぶる“パクリ疑惑”…リングの愛称は「パクリング」でエエんちゃう?

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  2. 7

    動かぬ植田日銀 追加利上げ見送りで再び円安「1ドル=160円」到来確実…1月も動けぬ恐れ

  3. 8

    自民党内で狭まる萩生田光一“包囲網”…政倫審「ゼロ回答」も、都連裏金疑惑の説明責任は避けられず

  4. 9

    手数料自由化から25年…“戦国時代”真っただ中のネット証券は決算で明暗クッキリ

  5. 10

    自民・進次郎氏が政策活動費「公開方法工夫支出」で悪あがき…グダグダ居直り答弁で野党からフルボッコ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二宮和也「ブス発言」と中居正広「指差し高笑い」の“イジリ”のダサさ…中高年になっても若い時のまま

  2. 2

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  3. 3

    巨人元バッテリーコーチがFA甲斐拓也獲得を悲観…「人的補償で未来の大切な戦力を失いかねない」

  4. 4

    中居正広が地上波テレビから消える?「女性トラブルで“示談金”9000万円」報道の深刻度

  5. 5

    大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚

  1. 6

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 7

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  3. 8

    上沢直之がソフトバンクを選んだ納得の理由 「4年8億円」に対し日本ハムは単年提示だった?

  4. 9

    佐々木朗希「争奪戦」から降りた球団の言い分とは? たった10億円超で手に入る金の卵なのに

  5. 10

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か