急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に
年齢問わず、20代でも対象に
その象徴が、早期・希望退職募集で「年齢」を問わなくなってきていることだ。かつてはリストラといえば50代以上が対象だった。それが数年前から40代となり、昨年は20代まで下がったという。
「総務→営業や、営業↓経営企画などのジョブローテーションが減り、資格や専門性が重視されるようになっています。これだけ人手不足が叫ばれている時に、なぜリストラと思うでしょうが、会社にとって必要のない部門や社員はもう要らないということ。逆に力を入れていく部門には必要な人材を採用する。ますます生きづらい時代になっています」(友田信男氏)
大手が次々に初任給大幅アップを発表しているが、新入社員だってうかうかしていられない。
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東京商工リサーチ(TSR)が12月上旬に行った企業アンケートで「自社業界の倒産が増える」と考える企業が63.0%に達した。衝撃の調査結果については、関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。