著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「カナトク」は女性団員を裸にして性的な拷問を行った

公開日: 更新日:
神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮(C)日刊ゲンダイ

 彼らは異様な風体で「死のう、死のう」と叫びながら、30人ほどで行進を始めた。死のうの意味は、日蓮の唱える「不自惜身命」を現代風に表した語だというのであった。彼らは鎌倉の鶴岡八幡宮を出発してまもなく警察官に逮捕されている。横浜市内の各署に移されて取り調べを受け、厳しく尋問された。…

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