著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

石原莞爾ら不拡大派は参謀長の東條英機らに封じ込まれた

公開日: 更新日:
南京を攻略、占領し、軍司令官の松井石根大将を先頭に中山門(後方)から入城する日本軍部隊=1937(昭和12)年12月17日(C)共同通信社

 日本の軍人の戦略の曖昧さは盧溝橋事件が日中戦争へと拡大していくに従って、より明確になった。たしかに日本は軍事的に有利であった。8月13日には上海で日本軍と中国軍が新たに衝突することになった。日本軍は続々と上海に増派部隊を送り、頑強に抵抗する中国軍と対峙した。

 上海はいわ…

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