著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(17)村山富市は連立政権により図らずも政治家のあり方を示した

公開日: 更新日:
安倍首相が夏に発表する戦後70年談話について意見を述べた、村山富市元首相(右)と河野洋平元衆院議長(2015=平成27=年6月9日、東京・内幸町の日本記者クラブ)/(C)共同通信社

 村山富市首相や野坂浩賢官房長官らが、その職を離れて回想録を著しているが、いずれも自民党内のハト派への関心を示している。野坂は村山の側近として自民党の指導層と何度か交渉を行っている。野坂は「自民党の良識派、いわばハト派に類する有力者に強いシンパシーを持つようになった」(拙著「対立…

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