玉音放送を聴いて涙しなかった鈴木貫太郎首相の心理

私が、なるほどと思った涙は、国務相の緒方竹虎の秘書官でもあった中村正吾(元、朝日新聞記者)の著作に書かれている涙である。中村は次のように書いている。
「(玉音放送を聞いて)陛下の一言一句に思はず目頭が熱くなった。戦争終結をよろこぶ涙ではない。敗戦の事実を悲しむ涙でもない。…
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