自民総裁選は小泉進次郎の独走にブレーキ…黒幕の菅前首相が操る“腹話術内閣”に広がる忌避感
独裁と機能不全が隣り合わせ
進次郎の陰りに拍車をかけているのが、ドス黒い闇将軍の存在。総理総裁のイスを奪われた恨み骨髄で岸田降ろしに動き、いまは党神奈川県連つながりの進次郎をド真ん中で支える菅義偉前首相(75)だ。
「進次郎氏が菅氏の振り付けで動いているのは衆知の事実。進次郎総裁体制となれば、カネも人事も政策も菅氏が差配するのは目に見えている。進次郎氏はあの調子ですから、一から十まで菅氏に相談し、操り人形化した腹話術内閣になってしまう。『菅幹事長』『菅副総理』なんていう人事構想まで流れています。菅氏が本格的に体調を崩そうものなら、官邸は即機能不全に陥る。『進次郎首相』は今はない」(自民関係者)
立憲民主党代表選(9月7日告示、23日投開票)に29日名乗りを上げ、再登板にヤル気満々の野田佳彦元首相(67)は進次郎を「金魚」と揶揄。おととい放送されたラジオ日本の番組で「進次郎総裁」が「一番怖い」としたものの、「一定期間があれば馬脚を現す可能性は十分ある」と余裕の構えを見せた。
もっとも、国政第1党も2党もこんな体たらくでは政治不信は収まりっこない。
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