日本の防衛に必要なのか? 陸自の都合に迎合し不要な戦車を大量調達
日本の防衛に戦車や自走砲は必要だろうか。
必須ではない。島国であり敵国と陸上国境で接していないからである。
仮想敵国・中国との対立には役立たない。必要なのは軍艦と航空機だ。
南西諸島の防衛にも向かない。重いうえ、狭い土地では活用も難しい。
これは硫黄島の戦いや、それこそ沖縄本島の戦いが示すとおりである。戦車よりも陣地の充実が優先する。必要な大砲も、人力で運べる迫撃砲や洞窟に隠せる小さい牽引砲である。30トンの自走砲はいらない。
■役に立つのは本土決戦だけ
役に立つのは本土決戦だけだ。それも内陸部での決戦に限定してよい。今となっては備える必要もない状況である。
しかし、防衛省は大量調達を決定した。冷戦終結から不要不急としてきた戦車と自走砲の調達を再開する。来年度分として10式戦車と16式戦車と19式軽自走砲、別に歩兵戦闘車2種を加えて合計1200億円分を要求している。