怪しい兵器開発計画が目白押し、目的は防衛産業へのバラマキ…自衛隊は強くならない
失敗まちがいなしの極超音速ミサイル開発に防衛費3200億円を投じてよいものだろうか。
防衛省の概算要求には、胡乱(うろん)な兵器開発計画が目白押しで並んでいる。
まずは継続事業の新戦闘機GCAP開発である。国際共同開発に来年度だけで1300億円を要求している。斜陽化した航空機産業への補助金でしかない。
その将来も暗い。導入中の米国製F-35には、間違いなく劣る。低性能、高価格、納期未定の三重苦となる。
共同開発そのものも怪しい。すでに英国は政権交代で心変わりしている。日本も政権交代になれば放棄を検討するだろう。
新規事業の衛星コンステレーションもそうだ。イーロン・マスクがつくったスターリンクのモノマネで100個規模の偵察衛星を打ち上げる計画である。来年だけでも3200億円を費やす。
これは防衛省の身の丈を超えている。本来なら米国に頼むか、組むかである。そのための日米同盟だろう。