維新はW選に戦々恐々…兵庫県「出直し知事選」で問われる“製造責任”、衆院比例票は消滅危機も

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 パワハラ知事の製造責任が重くのしかかる。兵庫県議会の不信任決議を受けた斎藤元彦知事が26日、自動失職した上で「出直し知事選」への出馬を表明。投開票は11月10日か17日が想定され、早期解散論が渦巻く衆院選の日程と重なる公算は大きい。

 ダブル選に恐れをなすのが日本維新の会だ。2021年の知事選で斎藤氏を推薦。当時代表の松井一郎・前大阪市長と同副代表の吉村洋文・大阪府知事が街頭で全力応援し、初当選を後押し。いわば斎藤の“生みの親”だ。

「3年前は自民も斎藤知事を推薦。むしろ擁立を主導した立場ですが、維新は当選後に『大阪以外で初の維新系知事』と喧伝。斎藤知事の告発者つぶしが問題になると自民はサッサと見切りをつけたのに、維新は当初『事実解明を優先』と静観の構え。斎藤知事イコール維新の印象を与えたのは、対応が後手に回った維新の自業自得です」(県政関係者)

 維新は大阪・関西万博の不人気や相次ぐ不祥事で党勢に陰りが見え、斎藤氏の疑惑が本拠地・大阪の地方選にも飛び火。8月の箕面市長選では現職が初めて敗れ、今月22日の府議補欠選挙も勝利を逃した。斎藤氏の出直し知事選と衆院選のバッティングは、落ち目の維新には追い打ちとなる。

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