著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

戦後混乱期、見捨てられた戦災孤児たち

公開日: 更新日:
戦災孤児たちは靴磨きやたばこの密売などで日々の飢えをしのいだ(1946=昭和21=年8月、東京駅)/(C)共同通信社

 ヤミ米やヤミの食糧に手を出さずに餓死する人がどの程度いたのか、はっきりとした数字は不明だが、戦災で両親を失い、家屋も崩壊したために、帰る家もない子供たちの数もまた不明であった。特に悲惨なのは、疎開していた児童、生徒たちである。疎開先からは戦後徐々に東京に戻ることになったのだが、…

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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