トランプ詣でが無事に終わって大ハシャギ…舞い上がる石破首相の大いなる勘違い

公開日: 更新日:

弱腰ではなにもかも奪われる

日米共同訓練の開始式で、国旗を掲げる陸上自衛隊員(手前の3人)と米海兵隊員(C)共同通信社

 袖にされたり、高額関税を突きつけられなかっただけで「大成功」と欣喜雀躍の石破首相。政権運営に自信を深めているらしいが、もともと御しやすい相手だから、あえてケンカを吹っ掛けずに上納させるだけのこと。波乱はこれからで、首相も野党もメディアも甘すぎる。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ大統領から「素晴らしい首相だ」と褒められたのがよほどうれしかったのか、最大の懸案事項だった「トランプ詣で」を無事に終えた石破首相が大ハシャギしている。帰国後、NHKを筆頭に大手メディアのインタビューに応じては、「共感があった」「『もう一回会って話したい』という感じを持てた」と、トランプとの初顔合わせがうまくいったと、誇らしげに語っている。

 日本側が懸念していた「関税引き上げ」などの対日圧力をひとまず回避したことで、大手メディアや野党までが、日米首脳会談を「率直に評価したい」「一定の成果を上げられたのではないか」と称えている状況だ。

 しかし、最初の会談を波乱なく終えただけで舞い上がるのは、少し甘いのではないか。

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