盗んだ救急車で入院先から11kmの脱走劇…69歳“両足骨折ジイさん”の呆れた言い訳
女性は慌ててその場から「隊員ではない男が救急車に乗り込み走り去った」と110番。患者の搬送を終えた救急隊員が帰ろうとして出入り口のドアを開けると、救急車はなくなっていた。
「犯人は5日から入院しとって、両足の手術を受けたばかりやった。ギプスはつけておらず、両足は包帯でぐるぐる巻きで、まともに歩くこともできず、院内も車イスで移動しとった。よっぽど逃げ出したかったんか、救急車に乗り込む時だけパワーが出てんやろうな。署に連行する際は、署員が体をかかえんと移動できひん状態やったからな」(捜査事情通)
救急車は京都府と和歌山県を結ぶ「京奈和自動車道」(無料区間)を走行。途中の橿原高田ICから先は未開通で一般道に合流するため、橿原署と高田署のパトカー3台が先回りして新堂ランプで待ち伏せをした。前方から救急車が走ってきたため、警察官が停車を求めると、亀井容疑者は救急車をUターンさせて脇道に入り、さらに転回させて逃走を試みた。両足が不自由なこともあり、その場でもたついている間に、警察官が運転席のドアを開け、エンジンを切り、亀井容疑者を車から引きずり下ろした。病院から約11キロ、36分間の逃走劇だった。