勤務先のスーパーで万引き繰り返す…63歳「万引Gメン」の犯行動機と事件が発覚したワケ
江見は民間警備会社から私服保安員の「万引Gメン」として派遣されていたが、江見容疑者が勤務する日だけ、万引事件の取り扱いがなかったことから、不審に思った店長が勤務態度をチェックし、事件が発覚した。
「店には警備会社から複数の保安員が派遣されていて、日常的に『今日はこういう事案がありました』と報告がある。ところが、江見が勤務する日に限って、『何もありませんでした』という報告が続いた。ちゃんと仕事をしているのか確かめるため、店長が『そういえば今日は江見さんが勤務する日だなぁ』と思いながらモニターで見ていたら、まさに本人が万引をしていた。最初から保安員の仕事をするつもりがなかったのか、万引をするために保安員になったのかは不明です」(捜査事情通)
江見容疑者は「他にもやった」と話していることから、別の派遣先でも犯行に及んでいた可能性がある。
「身分は正社員で一般客に紛れて取り締まりを行っていることから、それなりの身なりをしています。生活に困っている様子もありません。レジの現金や高額商品に手を出すのではなく、万引するのは食料品や生活用品といった『費消』される商品ばかりです。すでに消費した可能性があるので、裏付けが取れるかどうか。『小銭がもったいない』というぐらいですから、ただセコイだけでしょう」(前出の捜査事情通)
過去に江見容疑者が「万引Gメン」として、万引犯を「現行犯逮捕」したことがあるかは不明だが、このスーパーでは実績がなかったため、「なんであなたの時だけ何もないのか?」といぶかしがられたようだ。