拾う神はあるのか? 井端が獲得チームにもたらす「一石三鳥」
■「しゃべるのがコワイです…」
中日を自由契約になった井端弘和(38)が退団後、初めて公の場に姿を見せた。
7日に行われた「川崎市スポーツ賞」の授賞式。緊張感が漂う中、井端は祝賀会のスピーチで重い口を開いた。
「いま、しゃべるのが物凄くコワイです……」
詰め掛けた報道陣を意識した発言に、出席者から笑いがこぼれた。「ガンバレ!」と激励の声が飛ぶと、「頑張るだけです。良いようにも悪いようにも(マスコミに)書かれてしまうので、頑張ります」と挨拶し、会場からは大拍手。ベテランの再出発を後押しするセレモニーとなったが、本人は報道陣には口を開かなかった。
井端は10月に右足と右ひじを手術。リハビリをスタートさせ、今後は視力矯正手術も予定している。
落合GMは「ここ数年は故障がち。メスも入れた。億以上の金を出すリスクを球団が背負える状態ではない」と、88%減の2300万円を提示した経緯を説明したが、「井端ならまだやれる」と言うのは、中日OB。