拾う神はあるのか? 井端が獲得チームにもたらす「一石三鳥」
「自由契約となった今、個人でリハビリに取り組まないといけないが、術後の経過は至って良好と聞く。来季は、二塁でも遊撃でも1年間通してプレーできるはずです」
某球団のスコアラーは、こんな見方をする。
「球界屈指の野球頭脳を持つ井端を獲得すれば、他選手の得るものが大きいだけでなく、中日各選手の長所短所も把握しているから中日対策にも役立つ。ライバル球団はそれだけでも井端を獲得する価値がある」
セの各球団は落合GMと谷繁新監督が就任した中日を警戒している。特に巨人は、落合監督時代に死闘を繰り広げたトラウマ、アレルギーがある。日本シリーズ期間中には、落合GMをはじめ、森ヘッド、達川バッテリーコーチが解説者の仕事として球場を訪れ、巨人の“偵察”を着々と進めている。巨人が井端を取れば二塁の穴埋めにもなる。
井端が10日の合同トライアウトに参加するかは未定も、拾う神が現れるのは間違いない。