偶然じゃない…九州場所 2大関休場の“真犯人”
琴奨菊に続いて琴欧洲も休場と、2大関がケガで離脱した九州場所。いずれも土俵下に転落した時のアクシデントだが、力士たちの間では「あれは偶然なんかじゃない」という声が出ている。
ある相撲協会の関係者が言う。
「もともと九州場所の土俵は、土に粘り気がないので、すぐに乾くうえに崩れやすい。しかも九州場所は寒い時季なので暖房をガンガンかけるから、館内は余計に乾燥する。それに今年は、例年以上に滑る。ある力士は『まるでフローリングの床みたい』と話していた」
相手を押し出したら自分も滑って転んだ、なんて取組も何番かあった。踏ん張りが利かないとあれば、予期せぬ体勢で土俵下に落ちることもある。大胸筋断裂の琴奨菊、左肩脱臼の琴欧洲は土俵から転落した時のケガだ。他の力士だって明日は我が身。動きが硬くなったり、「無理せず流しておくか」という者が出てきてもおかしくない。
客の入りが悪い九州場所。そのうえケガ人まで続出では、"魔の九州場所"なんて、ありがたくない称号もつきそうだ。