被災者に30億円ポン フィリピンが熱狂した英雄パッキャオの復活劇
「英雄」の復活劇にフィリピン国民は歓喜の声をあげた。
24日、ボクシングの元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(34=フィリピン)は、元WBA世界ライト級王者ブランドン・リオス(27=米国)とWBOインターナショナル・ウエルター級王座をかけてマカオで激突。
2連敗しているパッキャオはこの試合に負ければ「引退」も囁かれていたが、台風30号で甚大な被害を受けた母国フィリピンの国民を励まそうと奮起。軽快なステップで終始主導権を握り3―0の判定勝ちをおさめた。
ちなみに「被災者に寄付する」と宣言していたファイトマネーは1800万ドル(約18億円)。PPV(ペイ・パー・ビュー=有料番組への課金)の売り上げがよければ3000万ドル(約30億円)にのぼる。パッキャオは母国でプロボクサーと国会議員の二足のわらじをはいている。こんなカッコいい「先生」は日本には絶対出てこない。