DeNA2位の平田真吾 “ホタルの里”から横浜の星へ
三男の幼少期をふと思い出した母は先日、息子のプロ入りを機に、小学校の卒業文集に目を通した。その「夢」の項目には平田の直筆で小さくこう書かれていた。
「将来の夢、プロ野球選手になりたい」
「私やお父さんには何も言わなかったので、改めて見てビックリしました。真吾は高校、大学も公立校。特に高校は野球部が弱くて、『オレが一人頑張っても試合には勝てない』と腐っていた。今考えれば子供の頃に鍛えられたことが本人の気持ちの支え、自信になっていたのでしょう。プロになれたということは」(芳江さん)
「ホタルの里」として知られる故郷は春先から夏場にかけて、至るところでゲンジボタルが飛び交う。
平田も05年以来Aクラスから遠ざかるDeNAの“光”になる日は近い。
▽ひらた・しんご 1989年8月29日、山口県下関市生まれ。豊田中小2年生からソフトボールを始め、豊田西中時代は軟式野球部に所属。豊北高、北九州市立大を経て、ホンダ熊本に入社。140キロ台後半の直球とスライダー、フォークを武器とした本格派右腕。DeNAでは即戦力として期待されている。身長181センチ、体重74キロ。右投げ右打ち。