更改交渉長期化も…オリックス金子が単年契約を譲らない理由
オリックス・金子千尋(30)が契約交渉で揉めている。
9日、1回目の交渉に臨み、「いろいろと(条件を)提案されたので」と結論を保留。話し合いは物別れに終わった。
プロ9年目の今シーズンは奪三振王のタイトルを獲得。楽天・田中に次ぐリーグ2位の15勝をマークした。このまま順調にいけば来オフにも国内FA権を取得する可能性がある。球団はエース流出を防ぐため、3~4年の複数年契約を提示したようだが、本人は単年を主張しているもよう。交渉の長期化も懸念されている。
金子が複数年契約を拒む背景には、球団への不信感があるといわれる。
ケガで長期離脱した12年シーズンを除き、過去6年で5度2ケタ勝利を挙げている。にもかかわらず、年俸は1億2000万円。トヨタ自動車時代の後輩で、自らライバル視する中日の吉見(年俸1億7400万円)や巨人のエース内海(4億円)、広島の前田健(2億1000万円)らと比較しても割安だ。本人はこの待遇に納得がいかない。
加えて、今季「確実にエースで1勝」というチーム方針から、極力、相手エースとの対戦を回避させられた。24連勝した楽天・田中とは今季一度も対決していない。これも本人のプライドを傷つけたといわれる。