マー君正式表明目前…メジャー球団続々撤退の謎解き
楽天の田中将大(25)がこのオフ、メジャー挑戦するかどうかは、まだ決まっていない。
日本野球機構(NPB)はこの日、米大リーグ機構(MLB)と基本合意している新入札制度(ポスティングシステム)を17日に締結、発効することを明らかにした。楽天が田中と話し合って、メジャー挑戦するか否かがハッキリするのはそれ以降かもしれない。
にもかかわらず、米国の移籍市場では早くも田中から撤退する球団が相次いでいる。オリオールズとパイレーツはすでに争奪戦には加わらないと宣言。大本命のドジャースも、サイ・ヤング賞左腕のプライス(28=レイズ)の獲得に方向転換する可能性を地元紙が示唆した。
本人の去就が決まらないのに、メジャー球団が続々、撤退しているのはなぜか。
いくつかの球団が、シビレを切らしたのは間違いない。
球団及び代理人関係者が一堂に集うウインターミーティングは、12日(日本時間13日)が最終日。野手は大物の移籍先がボチボチ決まりはじめたとはいえ、主だった先発の動きは鈍い。目玉の田中の去就がハッキリしないからだが、モタモタしているうちに、力のある先発が売り切れてしまうかもしれない。田中が市場に出るのを待って取りにいって、獲得できればよいが、そうでなければ計算の立つ先発を取り損なう危険性も出てくる。つまり田中を待ち切れなくなっての方向転換だが、別の見方をするのはさる代理人関係者だ。