「24勝は誰でもできる」マー君を“口撃”したダルの腹の中
「あの子」
レンジャーズのダルビッシュ有(27)は、楽天の田中将大(25)をそう呼んだ。
1日深夜にテレビ朝日で放送されたインタビュー。すぐに「マー君」と言い直したものの、2学年下の弟分に対する本音が見えた。
「普段は田中を、『マサオ』と呼んでいる。08年の北京五輪で藤川球児から『おまえの顔はマー君というよりマサオだろ』とつけられたあだ名です。ダルは田中をかわいがっているというより、イジっているという感じ。インタビューの最後に、『なにか言い足りないことはありますか?』と振られたダルは、『いやあ、みんなマー君を持ち上げ過ぎじゃないかと思いますけどね』と言った。冗談めかした言い方でしたけど、本音だと思う。自分の方が上、というダルの自負が他にも随所に感じられましたから」
と言う古巣の日本ハム関係者が挙げたのが、次の発言だった。
24勝無敗という圧倒的な数字を残した今季の田中について聞かれると、「特別成長したとか、ここが変わったとかはないですね。24勝も誰だってできる可能性がある。負けてもおかしくない試合もあるわけじゃないですか。1点取られても負けるのが野球ですから。それがなかったということですよね、単純に」とダル。「24勝というだけですべてを判断してはいけないですよね。何を見なくてはいけないかというと、あの子の、マー君の防御率をちゃんと見てあげたい。1.2ナンボ(1.27)じゃないですか。それが一番、ボクはいいと思いますけどね」と続けたものの、前出の関係者は「前人未到のシーズン24連勝も、打線の援護があってこそ、と素直に評価してないようなニュアンスは感じられましたよね」と言うのである。