露骨な政治利用 森組織委会長と下村文科相が東京五輪のガン
実際、五輪組織委会長が都知事候補に“ケンカ”を売るなんて前代未聞。そもそも五輪は都市とその国のオリンピック委員会が開催するもの。国が前面に出るものではないはずだ。森発言は組織委会長ではなく“政治家”としての発言以外の何ものでもあるまい。
年明けに下村文科相が打ち出した、パラリンピックを厚生労働省所管から、オリンピック同様に文科省所管に移す方針も、メダル獲得で選手の尻を叩くためだろう。
ところが、本来あるべき姿に軌道修正すべきJOCは、政治家ベッタリ。竹田会長も影が薄くなっている。
「まさに五輪哲学なき五輪開催が演じられようとしている。新都知事には五輪精神に基づいた開催、都政を進めて欲しい。今回の都知事選の争点はむしろオリンピズムにしたらどうでしょうか。五輪開催都市とは本来そういうものです」(春日氏)
このままでは都民不在、選手不在で政治家、土建業者、広告代理店が儲けるだけの東京五輪になる。