今度はベテラン右腕が八つ当たり マー君の大型契約に異論続々
ヤンキースが田中将大(25)と交わした大型契約について、他球団だけでなく現役選手からも異論があがり始めた。
メジャー通算138勝(127敗)をマークしている右腕のブロンソン・アローヨ(36=レッズからFA)は29日(日本時間30日)、スポーツ専門局「ESPN」のインタビューに応じ、田中がヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約161億円)で契約したことについて「MLBの球団はまた同じ過ちを繰り返すのか?」と断言。2007年に6年総額1億ドルでレッドソックスに入団した松坂を引き合いに出して、こう苦言を呈した。
■「メジャーは松坂の契約から学ぶべき」
「ダイスケ(松坂)はメジャーに移籍して最初の2、3年いい働きを見せただけで、成功はしていない。そのことを忘れて次に続く投手(田中)にまた、大金を投じた」
昨オフ、FAになったアローヨは田中の移籍騒動の影響を受けたこともあり、現時点ではどこからもオファーがない状況だ。米メディアによれば、アローヨの代理人は先発投手を必要とするチームに3年総額3000万ドルで売り込んでいるものの、手を挙げる球団はないという。
ベテラン右腕の苦言は自身の契約がまとまらないことへの八つ当たりに過ぎないとはいえ、ライバル球団の選手からも批判的な意見が出ているのも事実だ。
周囲を黙らせるためにも、マー君はマウンドで実力を証明するしかない。